私の事務所は、各分野においてそこそこの歴史があります。
しかし、その割には、会計事務所としての規模は大きくはありません。
近年の規制緩和で誕生した、いわゆる税理士法人という会社規模の事務所と比較すると小規模です。それは、この仕事を「商売」とは考えたことは一度もなく、「職業」という認識でやってきたからです。また、きれいな耳ざわりの良いキャッチフレーズを用いることも得意ではなく、「何が何でも拡大」という右上がりの考えに親しめなかったことによります。
私がこの道を選んだ動機は、例え、無名のままの人生でも良いから、陽の当らない人々の為になる仕事をやりたい、ということでした。
社会の発展は、一握りの大企業によって支えられているのではなく、圧倒的多数を占める中小企業の健全な活躍によって支えられています。
そして、中小企業のための施策・制度・仕組みも沢山あります。
しかし、現実的には、中小・零細の企業が、その恩恵に浴することは手続的に見ても少なく、発展の志を抱きながらも、なかなかうまく行かないのも事実です、
事業規模を拡大し、多くの利益を挙げる経営は、それなりに立派であると思いますが、反面、下積みの社会や脚光を浴びない地方、宿命を背負った運命もあります。
そうした社会や地域の中で、目を輝かせている人達が沢山いますが、私はそうした人達を、檜舞台の端っこでも良いから立たせてやりたい、法律の恩恵に浴することの少ない中小企業の味方になりたいと考え、これまでやってきました。
価値観・人生観を理解し、分かり合っていける人達と一緒に、誇りと自信をもって、経営の王道、人生の王道を歩んでいきたいと思っています。
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